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赤目四十八滝 [滝]

赤目四十八滝は三重県名張市の滝川の渓谷を流れるいくつもの滝の総称です。
四十八という数字から滝が48本あるのかというとそうではなく、実際にはそれ以上の滝が存在するそうです。
ようするにアバウトに数が多いことを意味するんですね、48という数字は。
某アイドルグループに掛けて「AKM48(エー・ケー・エム・フォーティーエイト)」などとしょうもない連想をしてしまうのは私くらいでしょうか(笑)。

この滝を探訪するならやはり新緑か紅葉の時期でしょうが、あえて2月の真冬に訪れることにしました。
冬の厳しく凍てついた滝を見るものまた一興でしょう。

東京駅の新幹線ホームには何やらカメラを構えた鉄ちゃんがたくさんいます。これは何事?と思っていましたがすぐ理由が分かりました。
今月で500系のぞみが東海道新幹線から引退するので、その最後の雄姿を撮影しに来ているのでした。
500系新幹線は私も好きで、何回か乗車したことがありました。
しかし、今回は700系ひかりで名古屋駅へ向かいます。

名古屋駅からレンタカーを借りて現地へ向けてドライブします。
東名阪では大雪に見舞われてどうなることかと思いましたが、名阪国道を走るころには雪は止み、晴れ間がのぞいてホッと安堵したのでした。

翌日は快晴になり、午前中に額井岳を登った後に赤目四十八滝に向かいます。
しかし、ここで思わぬトラブルが発生。
額井岳の登山口から国道165号を名張方面に車を走らせていると、突然左前輪がパンクしました∑(゚Д゚)
すぐに道路わきの駐車場に車をとめて応急用スペアタイヤに交換をします。
レンタカーを借りた営業所に連絡すると、一番安いタイヤでいいからどこかで付け替えてくださいとのこと。
名張のオートバックスで1万円ほどのタイヤに付け替えました。免責に加入してなかったので痛い出費です(TωT)

時間もロスしてしまいモチベーションも下降気味でしたが、せっかくここまで来たのだからと、とりあえず赤目四十八滝を目指します。
県道を山奥にひた走って滝入口の有料駐車場に車をとめます。
準備をして駐車場を歩き出すと、さらに上流側にはいくつもの駐車場があったのでした。
無知が災いして滝から一番遠い駐車場に車をとめてしまった失態を悔やみます(ノ_-。)

滝の入口にはサンショウウオセンターがあって、入館料300円を払って滝の遊歩道に入ります。
つまり、この滝の観賞は有料ってことですね。
案内パンフをもらいながら最奥の滝までの所要時間を聞くと1時間半ほどかかるとのこと。
時間がないのでサンショウウオをじっくり見ている余裕はありませんでした。

ずい分前置きが長くなってしまいましたが(;^_^A、いよいよ本題の滝めぐりについてレポしようと思います。
しかし、赤目四十八滝の個々の滝について述べるととてつもない長文になりそうな予感‥。
というわけで、赤目四十八滝の中で主だった赤目五瀑を中心にサラッとまとめてみます(なるかなァ~)。

まず、行者滝、霊蛇滝を左右に見て滝壷が見事な不動滝に着きます。
落差15メートルの落ち口から滝壷にかけて末広がりに流れ落ちる優美な滝です。

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赤目五瀑のひとつの不動滝 滝壷を囲む岩は凍っていました

複雑なナメ滝の乙女滝を見ながら遊歩道を緩やかにたどると、千手滝です。
落差は不動滝と変わりませんが、ゴツゴツした岩場を流れ落ちるため荒々しさを感じます。
広い滝前は茶店があって観光客が何人か休んでいました。

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赤目五瀑の2番目に現われる千手滝 広い滝壷で開放感があります

千手滝のすぐ裏手に布曳滝がありますが、メインの遊歩道からは左岸の岩壁の死角になって見えにくいです。
メインの遊歩道から分岐した道を降りて滝前に出ます。
落差30メートルの直瀑はまさに一条の布を架けたようにストレートに落ちています。

10E-0071.JPG
赤目五瀑の中で最大の落差を誇る布曳滝

ナメ滝と釜が美しく調和する竜ヶ壷、透明に澄んだ淵が神秘的な斧ヶ渕、小粒ながら締まった感がある陰陽滝を見てさらに上流を目指します。
遊歩道は急な箇所もあり、岩場に鉄製の桟道が付けられている所もあります。
また、薄っすらと積雪も出てきて山側の岩壁から流れ出した水が遊歩道上で凍っている部分もあります。
スリップに気を付けながら進みます。

谷が開けて大きな一枚岩が敷き詰められたような百畳岩に着きます。
ここでようやく中間点。
休憩するのにはちょうどいいでしょう。

姉妹滝、柿窪滝、笄(こうがい)滝と小規模ながらも個性的な滝たちが次々に現われます。
雨降滝というのは遊歩道脇に立ち上がる断崖上から岩を伝って落ちる清水のようですが、ほとんど凍りついていました。
広い川床の岩盤を流れる骸骨滝、斜(ななめ)滝と続きます。変化に富んだニクイ自然の演出に滝好きの探究心がくすぐられます。

そして、いよいよ赤目四十八滝の中でもっとも見たかった荷担(にない)滝に到着です(^-^)/
巨岩を挟んで繊細に落ちる2条の滝と広い滝壷がグッド♪
凍った岩場のスパイスが効いています。
優しさの中に厳しさを秘めた冬ならではの滝の表情にしばし見とれます。

10E-0031.JPG
赤目五瀑の中でも優美さを見せる荷担滝

赤目四十八滝探訪も佳境に入りました。
複雑にひな壇を組み合わせたような美しさの雛壇滝、ナメの岩盤を流れを小さく収束させたように落ちる琴滝を横目に進むと、赤目五瀑のトリを飾る琵琶滝にたどり着きます。

10E-0038.JPG
赤目五瀑で最奥に位置する琵琶滝、右に寄った直瀑と手前に広がる小さなナメ滝との構図が絶妙

琵琶滝から先はしばらく滝がなく、雪に覆われた遊歩道を奥へ奥へと歩いてようやく再奥の岩窟滝にたどり着きました。
サンショウウオセンターからここまでの所要時間は1時間45分。
各滝で撮影しながらでしたので歩き自体はかなりのハイペースでした。
復路も時間の許す限り滝の撮影を楽しみました。
往路よりも滝壷の岩場がさらに凍り付いて良い写真が撮れたように思います。

新緑や紅葉の行楽シーズンにはかなり混雑すると言われる赤目四十八滝も、日曜日とはいえ真冬の今日は訪れる人が少なく、静かに滝探勝を味わうことができました。
ベテラン風のカメラマンのほかに若者のカップルやグループが多かったのは意外でした。
赤目四十八滝は関西エリアではメジャーなデートスポットなのでしょうか?

個々の滝のスケールは小さいながらも、個性的で変化に富んだ滝たちは滝フリークの私を十分満足させてくれました。
また、機会があれば冬以外の季節に再訪してみたいと思います。

ふぅ~、やはり長文になってしまいましたね(^^ゞ
ここまで長々とお読みくださった方、ありがとうございましたm(..)m


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